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「職場」を描いた小説からみた、ブラック企業の怖さ

2014年10月8日 No comments Article

現代の職場を丹念に描いた、20代~30代の新鋭作家が注目されています。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130612/bks13061207390001-n2.htm

この記事の中で特に注目したいのは、工場内の職場を丹念に描いた作品「工場」が三島由紀夫賞候補となった、小山田浩子さんのコメントです。

「外から見たら変だなと感じるはずの職場のコードに、何日もすると自分も同化してしまう。それは、おもしろくもあり恐怖でもある」

これはおそらく多くの人が経験している感覚でしょう。
違和感に慣れることによってその職場に馴染めるという反面、常識的に考えるとおかしなことでもその環境に居続けるとそれが当たり前だと思ってしまう怖さもあります。

そしてブラック企業の怖さもそこにあると思います。
普通であればどう考えてもおかしなことでも、それを同じ職場の人たちがこなしている限りは自分もそれに合わせなければいけないという同調圧力が存在し、それに耐えられなくなったらあっさりと切ってしまう。そのような企業は実際に存在します。

心身ともに疲弊する前にそのような環境から抜け出すには自分が今いる環境ではない、「別の環境を知る」ことだと思います。当たり前だと思っていた環境が、実はそうではなかったと知ることが危険な“同化”から抜け出す一歩になります。

もし自身がそのような環境に身を置いているとすれば、別の職場で働いている知り合いに現状を話してみることで、周りにそのような働き方をしている人がいれば進んで話を聞いてあげることで、危険な同化に気づくことができると思います。

仕事のことや職場環境について、同じ職場の人以外と話すことはあまりないとは思いますが、長い職業人生をより良く続けるために、意識的にそのような場を持つことが求められてきているように感じます。

文責:澤田

Categories: コラム

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