2015年1月19日付の毎日新聞に、「競争相手は『ロボット』?」という記事が掲載されていました。
この記事によると、急速に発展するハイテクノロジーの流れの中で、今はロボットの仕事といえば「人間がやりたくない仕事、危険な仕事」といったイメージがありますが、15年後には「誰でもできる仕事、定例的な仕事」がロボットの仕事になるといいます。 それも単なる単純な肉体労働だけでなく、薬剤師、営業職、銀行の窓口業務など多様な職種が対象になりうる、とのこと。
今でも一般的に「指示待ち人間はダメだ」と言われることがありますが、今後はそれが現実に職を奪う可能性が大きくなってきます。また、今ある企業の仕事も大半はロボットで対応できるでしょうから、必然今働いている人が何かしらの仕事を得ようと思えば、別の仕事を作っていく方法を考えざるを得なくなっていくでしょう。
今の学校では、「仕事に就く」ためのノウハウや情報は多くありましたが、「仕事を作る」ことについて教えてくれるところはまだまだ少ない状況です。また、企業でも一部の企画的な仕事や部署を除き、決められたタスクをこなす以外の経験をしたことのない社員も多くいるでしょう。
先ほども述べたとおり、今後、人の仕事は「仕事をこなす」ことではなく「仕事をつくる」ことにシフトしていくと思います。それも、昔のように「大企業をつくる」「起業する」といった大それたものでなく(おそらく大きな仕事を作ってもほとんどロボットがこなしてしまうので)、小さな規模の、誰でもつくれる仕事が、いろいろな場所にポツポツできてくるようになるでしょう。というより、そうシフトしていかないと、人の”はたらく”が成りたたなくなっていくと考えられます。
学校も企業も、この15年先を見据えて、少しずつ形を変え、「仕事をつくれる」人を多く育てていく必要があります。 また、はたらく人自身も、誰もが「仕事をつくる」というマインドをもつ必要があるのではないでしょうか。
(文責:さかもとゆり)
Categories: コラム
メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です
コメント
名前 *
メール *
サイト
新しいコメントをメールで通知
新しい投稿をメールで受け取る
コメントを残す