— 今、どんなお仕事をされているのですか。 また、その仕事に就かれた理由は。
和歌山市内の労務事務所で事務の仕事をしています。 去年の秋ごろ以前の仕事を辞めて、その後ハローワークなどを通じて仕事を探していました。
求人を選ぶにあたっては条件面を最優先に考え、何社か応募し て、面接も通りかけていたのですが、仕事内容に余り興味が持てずに決めかねていたんです。 その時に今の職場で「期間の定めはあるけど働かないか」、と声をかけていただいて、ここで働こうと決めました。
— 労務事務所ということですが、具体的にどういった理由で働いてみようと思ったのですか。
前に勤めていた会社は、人の入れ替わりが激しく負担が大きくなり辞めたのですが、辞める前に1ヶ月くらい休職していました。 その時に「傷病手当」というものがあると会社の労務担当の方に教えてもらったんです。
今までそんな制度があるなんてぜんぜん知らなかったのですが、それをきっかけに「どうせなら貰えるものはすべてもらっておこう」って思うようになって(笑)調べていたら色んな制度が出てきたんです。あ、社会保障的なものって 以外としっかりしてるんだな、って初めて思いましたね。
そんなことがあって少し後に、友達も仕事を辞めることになったのですが、その時に、自分が調べた退職関係の手当のことなんかを色々教えることがあった んです。すごく感謝してくれて。。。
今まで自分には何も取り柄というか専門性がないと思ってたのですが、あ、私でも誰かの役に立てるんだ、それも専門的な分野で、ということがすごく嬉しかったんです。今まで勉強なんて嫌いだったのですが、そこから、働く人を支援する制度についてもっと学びたいって思うようになりましたし、すごくおもしろいなって感じましたね。
— 逆に今の職場でここがもう少し良くなれば、という点はありますか。
人はみんなすごく良くて。。。忙しい中、しょうもない質問にも丁寧に答えてくれたり、相談にのってくれますし、仕事内容自体もすごく楽しいです。
ですが、非正規雇用であることに対する不安は常にあります。
— 5年後はどんな生き方、働き方をしていたいといったイメージはありますか。
精神的に自立していたいですね。そして安定した生活を送るために、やはり正社員になっているのがベストです。
今の仕事はとても好きでやりがいもあるのですが、条件面などを考えるとこの先ずっと、というのは正直厳しいと思っています。ですので、ここで数年キャ リアを積んでから正社員としてどこか別のところで働けたら、と思います。
できることなら、働く人を支援できるような仕事をしていたいですね。
— 最後に、「あなたにとって働くこととは」
「自分を知ること」だと思います。
家族や友達などの人間関係とはまた違った観点から、自分と向き合うことができる。働くなかで課題を発見し、それをクリアしてゆく過程で、今まで気がつ かなかった自分の新たな一面に出会うことって多いと思うんです。
私はこれまでいろんな職場を転々としてきました。決して褒められたことではないと自覚していますが、そうしてさまざまな仕事に関わったからこそ知ることができた、自分の性質や適性もあるんじゃないかと思います。 実際に、現在の仕事に巡り会って初めて、自分はお金よりもやりがいを大切にしていることに気がつきました。
次はどんな自分に出会えるのか、今から楽しみですね。
(文責:さかもとゆり)
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ねむこ(Nemuko)
1990 年和歌山市生まれ。
大学卒業後、和歌山市内でいくつかの仕事を経て、 現在は労務事務所の事務員として働く。
休日は、最近買った愛車でドライブするのが好き。
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Categories: 若者インタビュー
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